軽貨物ドライバーとして、これから仕事を始めたいと考えている人の中には、「どれくらい稼げるの?」「求人はどうやって探したらいいの?」「きつくないの?」など沢山の疑問が湧くことでしょう。
そんな疑問を、北商物流では本音で回答できたらと思い、今回は軽貨物業界歴17年、今では北商物流で常務取締役として活躍している、斉藤麻人にインタビューを行いました。
目 次
会社員時代は手取り13万、やっても成果が出ない仕事に見切りをつける
ー現在軽貨物業界歴が17年の斉藤ですが、これまでのキャリアと今の役割を教えてください。
斉藤
私が軽貨物ドライバーとして仕事を始めたのは、25歳のときでした。それまではアパレル関係の営業をしており、また並行して日雇いの派遣バイトで、解体現場の回収作業員を兼業していました。
そこから業務委託の軽貨物ドライバーへと転職し、瀬戸口社長と出会い、北商物流を一緒に立ち上げ今に至ります。現在はドライバー業務ではなく、案件やドライバー管理、営業といった企業の裏方に回っております。
ー当時は未経験で軽貨物ドライバーに転職したということですが、どういった理由があったのでしょう?
斉藤
軽貨物ドライバーを始めた理由は、高収入だと聞いたからです。当時のアパレル営業は正社員として働いていましたが、給料は手取りで13万円程でした。歩合などは仕組みとしてなく、頑張っても結果(給料)に反映されない待遇に苦しさを感じていました。
だから日雇いバイトも行っていたのですが、日雇いバイトは1日頑張って日給8,000円位でしたが、暑い中で重い資材を運ぶのは体力的に非常にキツかったんです。
カーナビやGoogle Mapがない時代は道を覚える苦労もあった
ー収入の面から軽貨物ドライバーに転職をしたということですが、働き始めた時の感想を教えてください。
斉藤
働き始めた時は、稼ぐために無我夢中でした。当時はカーナビやGoogleMapも普及していませんでしたから、地図を助手席に乗せて道を覚えるのが大変で……。それでも「とても働きやすかった」という印象が強いです。理由の1つは、時間単価の良さです。解体現場での仕事は、1日8時間とか働いて8,000円ほどですが、ドライバーは案件によっては1〜2時間稼働して4,000円などの仕事があります(経費含む)。こうした時間効率の良さはすぐに実感しましたね。
また、軽貨物ドライバーは雇用形態が「業務委託」だったのですが、正社員と違い、回りの人の面倒を見なくて良い点や、自分の仕事をきっちり行えば報酬がもらえる点など、人間関係の面倒臭さが少なかったことにも、心地よさを覚えました。
ー逆に、想定していなかったギャップや苦労が当時あれば、教えてください。
斉藤
1つは、業務委託の意味を理解しておらず、最初は経費の概念が全くなかったことです。面接時に「業務委託ってなんですか?」といった質問から始まったのを覚えています。先程1〜2時間働いて4,000円もらえる案件もあるとお話しましたが、当然そこにはガソリン代などの自己負担すべき経費も含まれています。また、荷物を積む場所が近いか遠いかで、経費負担も稼働時間も変わります。こうした分を差し引いても「稼げる」といった印象は変わらなかったものの、ギャップとして大きく印象に残っています。
あとは、腰痛が辛かったことですかね。例えばネットスーパーの配送案件には、水のケース買いなど、重たい荷物の配達が少なくありません。軽貨物ドライバーは同じ運転姿勢が続くこともあり、職業病として腰痛を訴える人は多いです。
振り返るとギャップや苦労はいくつかありますが、それでも「この仕事を辞めたいと思ったことはない」ということは、改めて言いたいです。軽貨物ドライバーという仕事が、自分にとって働きやすかったのが大きいです。また、北商物流を立ち上げた後は、会社が掲げる「仕事は楽しく」というスタンスもあり、裏方になった今も楽しくやらせてもらっています。
現場を知る人だから言える、軽貨物ドライバーで成功できる人の共通点
ー斉藤常務は「働きやすい」とおっしゃっていますが、中には短期間で軽貨物ドライバーを辞めてしまう人もいると聞きます。長く続けてきたご自身と辞めてしまう人との違いは、どこにあると思いますか?
斉藤
私は、今までの職歴がかなり大変な方だったので、それと比べた時に軽貨物ドライバー職には、ポジティブな印象しか抱かなかったのが大きいです。営業は精神的なプレッシャーが大きく薄給で、解体現場の仕事は肉体的にとても辛かったです。軽貨物ドライバーは大変と言われがちですが、過去の仕事と比べると、私としてはむしろラクだなと最初から感じていました。
ーすでに軽貨物業界での職歴は17年になるわけですが、斉藤常務が考える「未経験から軽貨物ドライバーに向いている人の共通点」があれば教えてください。
斉藤
3つあると思っていて、「前向きに取り組む姿勢のある人」「素直に聞く人」「ちょっとだけせっかちな人」は、共通するのではないでしょうか。
まず、前向きに取り組む姿勢のある人って、どんな仕事を依頼されてもそつなく向き合っているように思います。そうした姿勢が会社内での評価につながり、次のチャンスにもつながっていくように思います。軽貨物ドライバーの仕事は、色んな案件があり環境や負荷も様々です。そんな中で、「これはやりたくない」といった制限をドライバー側から設けてしまうと、成長を妨げ、会社との関係も築きにくくなるのではと考えます。
2つめは、素直に聞く人です。仕事をお願いしたとき、色々理由をつけて反発したりすると話しが進まなくなります。ドライバー業界に限ったことではありませんが、業務でミスを指摘されたとき、言い訳から入る方が一定数存在します。そうなると改善に繋がりませんし、その人の成長も止まってしまいます。
もちろん、無茶な案件やお願いに対しては、自分で線を引く必要はあります。でも北商物流に限っては、そうしたドライバーさんに過度な負担がかかるような業務は、企業としても受けないよう努力しています。
普段のやり取りや注意を受けるといった場面での振る舞いは、素直に聞く人の方が確実に成長すると感じています。
最後は、「ちょっとだけ」せっかちな人です。ポイントは「ちょっとだけ」な点です。
常に1分1秒を争うせっかちすぎる人は、急ぐあまり作業が雑になったりミスが増えたりするので、ドライバーには向いていません。かといって、のんびりマイペースな方は配送スピードが遅いので良くありません。
ちょっとだけ急ぐという塩梅が大事で、あくまでも品質を落とさないよう注意しながらも、時間や業務量を踏まえながら、スピード感を調整できる人は向いていると思います。
北商物流のフォローアップ体制は自信を持ってオススメ!
ーここまで、ドライバー個人としての経験を中心にお話をうかがってきました。次に、北商物流の“中”を知る人として、北商物流が他社の軽貨物配送業者よりも優れている点や、満足感の高さを覚える点について、教えてください。
斉藤
北商物流のフォロー体制の細やかさは、どこにも負けないと感じています。例えば、軽貨物配送業者の良くある業務体制として、契約ドライバーが新しい現場に行く事になった際、荷主との契約元である企業の担当者が誰も付き添わない事があります。ドライバー1人で新規の対応を任されてしまうんですね。その結果、ドライバーは冷たくあしらわれたり、流れが分からないまま業務を開始したりしなくてはいけない事になるのですが、北商物流ではこういった事は起きません。
そもそも未経験者には研修を丁寧に行い、フォローアップもしっかり行いますし、ドライバーと企業といった関係だけではなく、人と人の関係をきちんと築くという点も大切にしています。これは軽貨物業界の中でも、弊社の特長だと思っています。
あと優れている点として、単価の良さについても自信を持っています。北商物流は、いわゆる下請けや孫請けの案件はほとんど請け負わず、メーカー等と直接契約を行いドライバーさんに業務をお願いしています。そのため、高単価な案件が多い傾向があります。
また、直接契約を行っているため、現場でトラブルがあっても解決へ向けた適切な対応が行なえます。こうした点は自社の強みであり、これから軽貨物ドライバー職を希望する方にも、ぜひ注意して検討してもらいたい部分です。
ー最後に、北商物流で軽貨物ドライバーを始めてみようと考える方へ向けて、メッセージをお願いします。
斉藤
軽貨物ドライバーという仕事は、特別なスキルが必要なわけでもないですし、難しい業界でもないと思います。そういった中でより成果を上げてもらうために、北商物流では研修やフォローアップ体制、好条件の案件獲得を目指し、皆さんをサポートしていきます。
おそらく多くの方が、大きな不安を抱えて転職を迷っていると思います。社長を始め、北商物流のスタッフは全員がドライバー経験者なので、そういった不安や働きはじめた後の大変さも分かっているつもりです。
だからこそ、お互い幸せになれる関係を築ければと思っていますので、まずはご相談、ご応募お待ちしています。