その為担当ドライバーは、配送スキルよりも一般的なマナー(礼儀正しい・言葉遣いが丁寧)と安全運転(交通マナー・法令順守)を、それぞれ正しく理解して実行出来る事が大切な条件になります。
もちろん上記事項を満たせば誰でも良いという訳ではなく、候補者を慎重に選定しながら進めていきます。
順序としては、私との面談後に現場見学を経てから座学研修と現場同乗研修と、しっかり時間をかけて行い、最後に契約先企業様から承諾を得てから現場デビューとなります。
特に研修中の勤務態度や時間に対する考え方など、人間性の部分を注視しております。
もちろん一言で信頼や信用と言っても、実際には一定期間以上の勤務キャリアが無ければ、一朝一夕で得られる物ではありませんので、この観点から見ても当社は最初のドライバー選定が非常に重要と考えているのです。
契約先企業と配送先は企業間で契約を交わしていますから、重大なクレームや事故は配送先の信頼を大きく損ない、最悪契約の打ち切りなど営業面でも損失を発生させる事態になる事まで理解していなければなりません。
それらを含めての企業配送ですので、二次請け以降で発生しているクライアント側がドライバーの所属会社や顔すらも知らないという、業界内での一部の状況は決して本来の形ではないのです。
又、企業配送だけではなく、当社は社内便と呼ばれるルート配送も請け負っております。
社内便とは、主に同一企業の営業所や店舗間を定期的に回りながら、配送と集荷を行う業務の事を指します。
このルート配送と呼ばれる業務は業界内では高齢者の方を中心に非常に人気が有ります。なぜなら毎日(毎週)基本的に同じ時間帯に同じ道を通る為、業務として簡単で「楽して稼げる」という理由だからです。
しかし当社はこの業務こそが、軽貨物運送会社としての実力の差が一番はっきりと出る業務だと考えておりますので、上記理由の様な動機のドライバーや、他の宅配業務などが出来ないからという消去法で残ったドライバーをこの業務自体に就かせません。
この業務の特徴は機密性が高く、契約先企業内の個人情報や社外秘のものまで運びますので絶対に紛失や流出を発生させてはならない事です。その一回の事故で契約先会社の経営をも揺るがす様な、取り返しのつかない事態になる事すら有り得るのです。
そして専従するという事は、裏側さえも図らずしも知り得てしまうケースが有るのです。
この業務を外注化する企業様側が一番危惧している点は正にこの部分に有るのです。
当社は創業よりこのBtoBの企業輸送で伸びてきた会社ですので、この業務は比較的簡易性が有る反面、それ以上にリスクを従う慎重な業務だという事を知っています。
ですから会社としてプライバシーマークを業界最速で取得して、会社全体で情報管理の意識を高める取り組みを常時行っております。
とは言っても現場に行けば個人で配送する業務ですから、ドライバー教育以前に、そもそもの個人の性格と人間性を最重要視して選定しています。
常に慎重で有り、時間を守れる方。時間を守るという事は早くても遅くてもダメなのです。たまに面接時に10分以上早く来る方がいますが、その様な方はダメなのです。
そして万一イレギュラーが有れば勝手に判断せずに逐次報告出来るかという部分です。
この様な特徴とリスクマネジメントを常に怠らず、当然業務に一日たりとも穴を空けないで実行出来る会社だからこそ、最終的には当社がお客様から選ばれるのだと思っております。
これからも、お客様から「北商なら安心して任せられる」と思って頂き、末永くパートナーとしてお取引をして頂ける企業を目指していきます。
やはりドライバーがコロコロと入れ替わる事は、当社だけの問題ではなく契約様企業様の定着率が悪いという印象を配送先に与えてしまいます。
配送先の中には暗黙の了解で出入り業者へ配送ルールを設けている会社様も有りますので、ドライバーが代わるとその都度ご心配やお手間をお掛けしてしまいます。
ですから、あ・うんの呼吸でのスムーズな配送を継続する事によって、双方に信頼頂く事を一番に考える必要が有るのです。
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