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2025.6.10 社員ブログ

夏本番に向けて―北商物流の熱中症対策

前回のブログでは、「汗をかけるカラダづくり」の重要性についてお伝えしました。
実際、令和75月末の時点で、全国の熱中症による救急搬送者数はすでに432にのぼり、そのうち6割(61.3%)が高齢者。また、仕事現場や道路上での発症が多く見られました。

 

こうした状況を受け、北商物流では例年以上に「早めの対策」に力を入れています。

 

※出典:総務省消防庁(熱中症による救急搬送状況速報)

 

早めの“備え”が重要

私たちが注目しているのは、「汗をかけるカラダづくり」
汗をかくことは、体温調節の基本。ところが、日頃からエアコンの効いた環境に慣れてしまうと、汗腺が鈍くなり熱が体内にこもりやすくなります。

そのため、北商物流では暑さが本格化する前から「汗をかく」ことを意識した生活や運動習慣を推奨。加えて、以下のような具体的な取り組みを行っています。

 

「汗をかけるカラダ」+「冷却習慣」で守る物流現場

 

北商物流の対策強化ポイント

  • 熱中症対策アンバサダー(社長含む3名)が啓発活動を展開
  • 水分補給の声かけを徹底
  • 「ご安全に!」の文化による安全意識の共有

 

さらに今年から注目しているのが、「手のひら冷却法」です。

今すぐできる!注目の「手のひら冷却法」

手のひらには「動静脈吻合(AVA)」という体温調節に優れた血管構造があります。
ここを冷やすことで、冷えた血液が全身にめぐり、深部体温を効率的に下げられることが分かっています。

 

効果的な冷却方法

  • 保冷剤や冷タオルを握る
  • 1015℃の水に数分浸す
  • 専用クーリング機器の使用(必要に応じて)

汗をかきにくい人、暑さに弱い体質の人にも適した方法で、現場での即効性ある予防法として活用が期待されています。

また、手のひらだけでなく、首・わきの下・太ももの付け根などの冷却と組み合わせるとより効果的です。

 

万が一に備えるために ― 症状と応急処置 ―

熱中症の主な症状

  • めまい・立ちくらみ
  • 頭痛・吐き気
  • 汗が止まらない/出なくなる
  • 意識がぼんやりする・返事が遅れる

対処法

  1. 涼しい場所へ移動
  2. 衣類をゆるめ、首や脇、手のひらを冷やす
  3. 経口補水液やスポーツドリンクで水分+塩分補給
  4. 重症時は迷わず119番へ

 

現場で支える、仲間への一言

北商物流では、「ご安全に!」という言葉を日々の習慣にしています。
この一言には、仲間への気づかい、安全確認、プロ意識が込められており、事故・熱中症を未然に防ぐ合図”としても定着しています。

 

守るために、今日からできることを

これから本格的な夏を迎えます。
暑さは、気づかぬうちに体力を奪い、判断力も低下させます。
だからこそ私たちは、「汗をかけるカラダ」「こまめな水分・塩分補給」「手のひら冷却」「声かけ」の4本柱で、仲間と現場を守っていきます。

北商物流は、2025年の夏も“安全第一”で走り抜けます。