前回のブログでは、「汗をかけるカラダづくり」の重要性についてお伝えしました。
実際、令和7年5月末の時点で、全国の熱中症による救急搬送者数はすでに432人にのぼり、そのうち約6割(61.3%)が高齢者。また、仕事現場や道路上での発症が多く見られました。
こうした状況を受け、北商物流では例年以上に「早めの対策」に力を入れています。
※出典:総務省消防庁(熱中症による救急搬送状況速報)
早めの“備え”が重要
私たちが注目しているのは、「汗をかけるカラダづくり」。
汗をかくことは、体温調節の基本。ところが、日頃からエアコンの効いた環境に慣れてしまうと、汗腺が鈍くなり熱が体内にこもりやすくなります。
そのため、北商物流では暑さが本格化する前から「汗をかく」ことを意識した生活や運動習慣を推奨。加えて、以下のような具体的な取り組みを行っています。
「汗をかけるカラダ」+「冷却習慣」で守る物流現場
北商物流の対策強化ポイント
- 熱中症対策アンバサダー(社長含む3名)が啓発活動を展開
- 水分補給の声かけを徹底
- 「ご安全に!」の文化による安全意識の共有
さらに今年から注目しているのが、「手のひら冷却法」です。
今すぐできる!注目の「手のひら冷却法」
手のひらには「動静脈吻合(AVA)」という体温調節に優れた血管構造があります。
ここを冷やすことで、冷えた血液が全身にめぐり、深部体温を効率的に下げられることが分かっています。
効果的な冷却方法
- 保冷剤や冷タオルを握る
- 10〜15℃の水に数分浸す
- 専用クーリング機器の使用(必要に応じて)
汗をかきにくい人、暑さに弱い体質の人にも適した方法で、現場での即効性ある予防法として活用が期待されています。
また、手のひらだけでなく、首・わきの下・太ももの付け根などの冷却と組み合わせるとより効果的です。
万が一に備えるために ― 症状と応急処置 ―
熱中症の主な症状
- めまい・立ちくらみ
- 頭痛・吐き気
- 汗が止まらない/出なくなる
- 意識がぼんやりする・返事が遅れる
対処法
- 涼しい場所へ移動
- 衣類をゆるめ、首や脇、手のひらを冷やす
- 経口補水液やスポーツドリンクで水分+塩分補給
- 重症時は迷わず119番へ
現場で支える、仲間への一言
北商物流では、「ご安全に!」という言葉を日々の習慣にしています。
この一言には、仲間への気づかい、安全確認、プロ意識が込められており、事故・熱中症を未然に防ぐ合図”としても定着しています。
守るために、今日からできることを
これから本格的な夏を迎えます。
暑さは、気づかぬうちに体力を奪い、判断力も低下させます。
だからこそ私たちは、「汗をかけるカラダ」「こまめな水分・塩分補給」「手のひら冷却」「声かけ」の4本柱で、仲間と現場を守っていきます。
北商物流は、2025年の夏も“安全第一”で走り抜けます。