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2025.8.5 社員ブログ

真夏の車内が“危険”になる理由

連日の猛暑、外気温は40度近くになることも。

運転しているだけで汗だくになる時期ですが、配送中の車内には、意外な“危険物”が潜んでいること、知っていましたか?

 

配送ドライバーにとって「車は相棒」。

しかし、その相棒が真夏の灼熱のなかで思わぬ事故を引き起こす可能性があります。

 

車内の温度上昇は想像以上

JAFの実験では、外気温36度の日に車内温度は15分で50℃以上に達するとの結果が出ています。

ダッシュボードは70℃〜80℃にもなり、ハンドルが触れないほどの熱さに。
この温度になると、車内に置いてあるものが破裂・発火するリスクが一気に高まります。

 

車内放置での危険物一覧
● スプレー缶(制汗剤・虫よけなど)
危険な理由:ガス膨張による破裂
リスク内容:爆音、炎上、内容物の飛散
● モバイルバッテリー・スマホ
危険な理由:高温でバッテリーが膨張・発火
リスク内容:火災、破損、感電の可能性no
● 乾電池
危険な理由:液漏れやショート
リスク内容:発煙や機器の故障
● ガスライター
危険な理由:ガス膨張で爆発
リスク内容:怪我や火災のリスクあり
● ペットボトル・眼鏡(透明なもの)
危険な理由:光が集まり収れん火災を引き起こす
リスク内容:紙や布が車内で発火する危険性

 

 

これらはどれも配送中の車内にありがちなものですが、「少しだけだから」と油断すると、大きな事故につながる可能性があります。

 

スマホの発火事故も報告されている

東京消防庁の報告によると、2023年にはスマートフォンに関連する火災が17件発生しています。
充電中の発熱、落下による損傷、高温環境での使用など、どれも現場でありがちな行動が原因です。
特にバッテリーの膨張や異常発熱は、初期段階では見逃されやすいため、違和感があればすぐに使用を控え、販売店などに相談することをおすすめします。

 

配送車を安全に保つためにできること

・出発前、休憩前の車内チェック

・サンシェードや断熱フィルムの利用

・スプレー缶、ライター類は車内に置かない

・モバイルバッテリーは正規品を使用し、温度に注意

・異常を感じたリチウムイオンバッテリーは交換または廃棄

 

ドライバーさんの声

「連日暑すぎるので、今年から配送以外の作業中はサンシェードを使うようになった」

「注意喚起でモバイルバッテリーが爆発した画像を見たので、それから気を付けるようになった」

 

最後に

安全意識は、自分自身を守るだけでなく、積荷や車両、そして周囲の命を守る大切な習慣です。
北商物流では、こうした現場の気づきや取り組みを共有することで、より安全な配送環境づくりにつなげたいと考えています。
この夏も、安全第一で乗り切っていきましょう。