2月後半から3月にかけて、少しずつ春の気配を感じる一方で、
多くの人を悩ませるのが「花粉症」の季節です。
花粉症のメインとなるスギ・ヒノキは、2月上旬~4月下旬に飛散し、3月がピークです。
2月下旬からはスギ、3月下旬からはヒノキが増え、4月過ぎまで続きます。
配送の現場では、屋外と車内を何度も行き来するため、花粉の影響を受けやすい環境にあります。
今回は、配送業務における花粉症対策について、現場目線でお伝えします。
目 次
そもそも花粉症はなぜ起こる?
花粉症は、体が花粉を「有害なもの」と勘違いし、
免疫が過剰に反応することで起こります。
花粉が鼻や目から入ると、体は花粉を外に出そうとして
くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状を引き起こします。
花粉自体が悪いのではなく、
体の防御反応が強く出すぎている状態が花粉症です。
体は一度花粉を「敵」と覚えると、
次に同じ花粉が入ってきた時に、すぐ反応するようになります。
そのため、「毎年この時期になると症状が出る」という状態が起こります。
花粉症が配送業務に与える影響
花粉症は、単なる「つらさ」だけでなく、
業務上のリスクにつながることもあります。
・くしゃみや鼻水で集中力が低下する
・目のかゆみで視界が悪くなる
・頭がぼんやりして判断力が鈍る
・睡眠不足による疲労の蓄積
こうした状態が重なると、
ヒヤリ・ハット、事故や配送ミスのリスクにもつながりかねません。
だからこそ、花粉症は「個人の体質」ではなく、
現場全体で意識すべき安全管理の一つと考えています。

配送中にできる花粉症対策
花粉の影響を完全に防ぐことは難しいですが、
少しの工夫で負担を軽減することができます。
配送業務でも実践しやすい具体的な対策を紹介します。
①花粉が付きにくい衣服を選ぶ
花粉症対策の服は、ポリエステルやナイロンなどの「ツルツルした素材」を選び、
凹凸のあるウールや起毛素材を避けるのが鉄則です。
表面が滑らかで静電気が起きにくい服は花粉が付着しにくく、軽く払うだけで花粉を落とせます。
また、花粉は暗い色に吸い寄せられやすいため、明るい色を選ぶと、さらに付着を防げます。
②マスク・顔周りのガードで直接対策
・マスクの着用
マスクは外からの花粉侵入を大きく減らす基本アイテムです。
自分の顔にしっかりフィットし、隙間を作らない不織布マスクが最適です。
・花粉防止スプレー
外出前に衣類や首元に吹きかけて、花粉の付着を抑制するスプレーも市販されています。
顔全体にスプレーして、静電気で花粉の吸着を防ぐイオンガードスプレーも有効です。
・メガネで目の保護
メガネは目に入る花粉を物理的に防ぎ、かゆみや涙などの症状を軽減できます。
対策として有効なのは、花粉の侵入を防ぐ
“フード(防護カバー)” がついた花粉症用のメガネの着用です。
普段使いのメガネでもメガネなしの状態に比べれば、
目に入る花粉の量を60~70%ほどカットすることができるようです。
コンタクトレンズを使用している人には花粉シーズンだけでもメガネの使用がお勧めです。
また、レンズの曇り止めを使うことで、
メガネとマスクを併用しても視界を保つことができます。

③車内への花粉持ち込みを減らす
・エアコンフィルターの見直し
高性能のアレルゲン対応フィルターや花粉対策フィルターを装着すると、
車内に侵入する花粉を大幅に減らせます。
・窓・換気の工夫
花粉が多い日は窓を閉めて、内気循環モード(外気取り込みオフ)で走行すると侵入を抑えられます。
・車内清掃・こまめな拭き取り
車内シートやダッシュボードは花粉が溜まりやすい場所。
ダッシュボードやシートをウエットティッシュで拭くなど、簡単な手入れが効果的です。
④ 体調管理を最優先に
症状が強い日は無理をせず、早めに相談・共有することも大切です。
また、ドライバーが花粉症の薬を服用する際には注意が必要です。
薬を選ぶ際は「眠くなりにくい」と記載されたものを確認し、
初めて服用する薬は、運転のない日に体への影響を確かめておくことが大切です。
病院や薬局では「車の運転をする仕事である」ことを伝えた上で、
相談しながら薬を選ぶようにしましょう。
服用後に少しでも眠気や違和感を感じた場合は、
無理をせず運転を控える判断をすることが、事故防止につながります。

現場を支えるために
花粉症は毎年訪れる季節的な課題です。
配送業務では、「少しの不調」や「油断」などが重なったときに事故が起こりやすくなります。
花粉症による集中力の低下も、決して軽視できるものではありません。
だからこそ、個人任せにせず、「理解して、備えている現場」であることが重要だと考えています。
北商物流では、季節ごとの体調変化を意識しながら、
無理のない運行・注意喚起・情報共有を大切にしています。
安全で安定した配送は、ドライバーさん一人ひとりの体調管理から。
これから本格化する花粉シーズン、
しっかりと対策して、お互いに声を掛け合い、
注意しながら、安全第一で乗り切っていきましょう。