前回の記事「軽貨物ドライバーの後悔!事前知識の少なさが招く結末とは」
で軽貨物ドライバーになった際の後悔について解説しましたが、今日はホームページからわかる良い軽貨物会社かの見分け方についてです。
これを知っているか知らないかで、軽貨物ドライバーとして成功するかに直結してくるので最後までお読みください。
目 次
軽貨物ドライバーのホームページを確認する重要性
「軽貨物ドライバーになりたい」と考える人の多くは、軽貨物ドライバーとはどんな仕事なのかを調べると思います。
どんな仕事内容で給料はどのくらい、仕事を始めるのに必要なものは何かなどあらゆる情報を集めると思いますが、あなたが応募する軽貨物の会社の情報はどのくらいリサーチするでしょうか。
また、実際ホームページを確認しても、何となく見ただけで細部まで目を通していなく重要な箇所を見落としている人も結構います。
実は、軽貨物の業界内でもホームページの作りや見栄えの良さに騙されて契約してしまい、後悔する初心者ドライバーさんが後を立ちません。
ホームページをパッと見ただけでは好条件ばかり目に止まり、素晴らしい会社に思えても、実は悪徳な軽貨物会社も数多く存在しています。
では、どのようにホームページを見てどこに着目すればいいのでしょうか。次にそのポイントを解説します。
軽貨物ドライバーが注意したいホームページの読み方
大々的な文言だけでなく下記のことに注目して確認していきましょう。
ポイントは簡潔に5つです。
①社歴と社会的な実績
応募する軽貨物会社が今までにどのような社歴があってどのくらいの社会的な実績があるかを確認します。
ホームページには記載があると思うのでしっかり目を通しましょう。
非常に重要なポイントです。
②取得許認可
軽貨物ドライバーのような運送業は指定された機関にて「許認可」を取得する必要があります。
軽貨物を副業でやっている会社も増えてきたので、許認可が無い会社は違法となりますので、トラブルに巻き込まれないためにもチェックしてください。
③無駄な保険に加入させられる
軽貨物ドライバー初心者などは、保険に関する知識が少なく騙されやすい項目でもあります。
存在しない保険を契約ドライバーやリース車両にかけていると言い、その分の保険料を毎月搾取する会社もあります。
よくわからない保険に加入する旨が記載されていたら、保険の名前や内容をしっかり確認してください。
保険というものには「証券」が必ずある事を覚えておきましょう。
④手数料
軽貨物会社によっては業務委託手数料無料や加盟金無料など魅力的な文言を全面的に出し、別の名目で無駄な手数料をドライバー側に払わせるところもあります。
株式会社である以上、会社側が利益(手数料)を貰うのは当然ですが、見合ったサポートを受けられるかや案件の量が有るかなど、手数料額に対し適正かどうかをチェックすべきです。
また、委託料の支払いサイトや税別か税込かは、必ずチェックしておきたい項目です。
会社によっては前払いシステムを導入しているところもあり、外部の場合利用手数料、自社で前払いしている場合の手数料はどうなるかもチェックしておきます(自社の場合は金融法で利子は本来取られないので覚えておきましょう)。
⑤加盟団体
その軽貨物会社がどのような団体に加盟しているのかも目を通しておきます。
もちろん軽貨物の業界団体や各地の商工会議所などは問題ありません。
しかし、軽貨物のFC(フランチャイズ)方式の場合は、飲食などと違いフランチャイザー側が必ず儲かる仕組みになっています。
違約金設定など契約書の内容は当然不利な内容になっていますので、初心者の方は当然避けるべきです。
軽貨物ドライバーが騙された事例
ここからは、実際に軽貨物ドライバーが騙された例をいくつかシェアします。
決して他人事ではなく、誰にでも起こり得ることなので注意して読んでください。
内職商法詐欺
ここ最近は減りましたが、少し前までよくあったのがこの内職商法詐欺です。
契約をする際に、高額な軽バンを購入させられるもので、騙されたという軽貨物ドライバーも少なくありません。
軽貨物の仕事を辞めても高いローンの金額だけが手元に残ります。
今では、軽バンを持っていなくてもレンタルやリースなどで利用できます。
マージンの中抜き
これは軽貨物業界ではよくある事例です。
企業としてはマージンを取るのは当たり前のことですが、悪質なのはドライバーにわからないように中抜きされているということです。
通常のマージンは10〜15%ですが、中抜きされていないか契約前に提示金額についてしっかり確認しておきましょう。
中抜きされるとドライバーの収入が減るのはもちろんですが、立派な詐欺行為なので従う必要はありません。
手数料
そして手数料の中でも、不当なものはアウトです。
例えば、ドライバーの代わりに黒ナンバーの登録や荷主への請求業務を代行してくれる業者もありますが、その手数料を異常に多く取る悪質な業者があります。
黒ナンバーの登録自体は1,500円程度ですが、10万円などを請求してくるところには気をつけましょう。
また、仕事を休んだりする際に欠車として何万円も請求するようなところはNGなので契約前にチェックしたいです。
普通の軽貨物業者ではそのような違約金はありません。
ホームページだけでは読み取るのは難しいですが、契約書や口頭でしっかり確認します。
軽貨物業者の口コミも参考にしよう
あなたの知り合いに軽貨物ドライバーとして働いたことがある人がいれば、彼らに実体験を聞いてみるのがいいです。
ただ、そんな都合よく周りにいなくても、今はインターネットやSNSなどでも情報収集できます。
リアルな声というのは信憑性があるので軽貨物の会社選びに有効な手段です。
ホームページから読み取れない内容は直接聞いてみる
いかがでしょうか?ここまで紹介したホームページの見方を参考にして再度応募する会社のホームページを入念に読んでみてください。
もしその中で得られない情報があれば、会社に直接聞いてみたり、口コミ評価などを参考にすることをおすすめします。
会社から明確な回答が得られたら良いですが、曖昧にされる場合や契約後に教えるなどは信頼できないので応募を控えるようにしましょう。
後悔してからでは遅いので自己防衛の意味でも慎重になってください。
軽貨物業界は自由度が高く個人事業主として人気の仕事ですが、それ故か、詐欺まがいな事も多いので騙されるか騙されないかはあなた自身の知識と読みです。
せっかくお仕事をするのなら両者にとってメリットがある上で行いたいものです。