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2025.3.14 社員ブログ

車両トラブル ベスト3!

今回は私が車両管理や現場管理をしてきた中でドライバーさんから連絡を受けたり、自分の身に起こったさまざまな経験から車両トラブルをランキングでまとめてみました。

 

ベスト3をお伝えする前にまずお伝えしたいのは、車両トラブルを防ぐためには定期的な点検と整備が1番重要という事!

オイル交換時にバッテリーの電圧やタイヤの空気圧を確認してもらったり、半年や1年点検、車検で指摘を受けた消耗品や、適応年数を超えている部品の交換など、適切な整備でトラブルを未然に防ぐことをお勧めします。

 

現状発生していない不具合に対して部品を交換することは整備費を考えると躊躇したくなります。

しかし、消耗品は必ず消耗してダメになります。あらかじめ整備してトラブルを避けるか、トラブルが起こってから整備するか、総合的に考えてどちらが損失が大きくなるでしょう⁉
トラブルが起こってから整備する方が損失が大きくなる事は明確だと思います。
・仕事にならない(売上減少)
・業務に穴を開ける
・クライアントや仲間にご迷惑をかけてしまう
・代車費用

など...

 

数ある整備工場の中には必要のない部品の交換や整備を勧めてくる工場や整備士がいるかもしれません。

そんな時に最低限の知識があれば不必要な営業販売に惑わされる事もなくなるでしょう。

また、なじみの整備工場があると心強いかもしれませんね。

 

車両トラブルに関しては私も日々勉強中です、発生したトラブルに適切に対応できるよう日々精進しています!

そんな中でも頻繁に発生する ”車両トラブル ベスト3” を3位から順にお伝えしていきます!

 

第3位 オルタネーターの故障

オルタネーターは車両に搭載されている発電機で、交流電気を生成します。エンジンを回転させることで発電し、バッテリーに電力を供給する役割を担っています。つまり、オルタネーターが故障してしまうと走行しても発電がされなくなり、バッテリーに電力が供給されず車両は停止してしまいます。

走行中のオルタネーターの故障は車両トラブルの中でもレッカー移動が必要になるケースが多く、その日の業務継続は困難な場合がほとんどです。そうなると各所に迷惑をかける事になってしまいます。

 

【予兆・症状】

  • バッテリーの警告灯が点灯する
  • ヘッドライトが暗くなる
  • パワステが重くなる
  • エンジンが停止する
  • エンジン始動時や加速時に違和感がある
  • 異音が発生する(キュルキュルなど)

 

【対処法】

安全な場所に車を停車しロードサービスを呼ぶ

 

整備費用:おおよそ5~10万円

部品寿命:おおよそ10年もしくは10万km

 

故障の予兆は分かりづらく、故障するまで気づかない事が多いです。バッテリーの警告灯が点灯した時には手遅れ、数キロ走ればエンジンが停止して動かなくなってしまいます。

オルタネーターが最も故障しやすいシーズンは、気温が上がる夏場です。猛暑によって高温にさらされると、特に経年劣化が進んでいるオルタネーターの場合は不具合が起きやすくなるので注意しましょう。

メンテナンス費用が安くないため車検の時にもスルーしがちですが、10万kmをこえてオルタネーターを一度も交換していない場合は思い切って交換を考えてもいいかもしれません。

 

第2位 イグニッションコイルの故障

イグニッションコイルは、エンジンの点火装置の一部です。ガソリンエンジンは、スパークプラグによってガソリンに着火させて、動力を発生させます。そして、スパークプラグが放電しスパークを発生させるには約1万~3万ボルトの高電圧が必要です。この高電圧を発生させる部品がイグニッションコイルです。

軽自動ではスパークプラグがほとんどの場合3個ついていて、それぞれにイグニッションコイルが必要なのでイグニッションコイルも3個あります。

その内の一つが故障するとエンジンのかかりが悪くなったり、アイドリング不調・不安定、坂道や追い越しなど、負荷がかかるときに力が出にくくなり、場合によってはエンストしてしまします。このような不調を感じたら車両が動く状態の時にすぐに整備に出すことをお勧めします。

 

【予兆・症状】

  • 警告灯点灯
  • エンジンが掛かりづらい・掛からない
  • アイドリング不調
  • エンジンの振動が大きくなる
  • 加速不良
  • エンジンの回転数が上がらない

 

【対処法】

イグニッションコイルの交換

走行な可能な場合はすぐに整備工場へ、走行不能な場合はロードサービスを呼ぶ

 

整備費用:おおよそ1~3万円 ※1本交換費用

部品寿命:おおよそ5万km

 

イグニッションコイルには消耗部品がありません。そのため、明確な交換時期というものは存在しませんが、1分間で千回以上も高電圧を発生させる部品で、高速で電気のON-OFFを繰り返し行うため、他の自動車部品と比べて、比較的壊れやすいそうです。

故障する前の1年点検や車検などの定期点検時に適応年数を超えている場合は交換すると良いかもしれません。

 

第1位 バッテリートラブル

バッテリートラブルは経験した事があるという人も多いと思います。私自身もトラブルを経験した事はありますし、相談や報告の件数も圧倒的に多いです。

エンジンがかからない時、真っ先に疑われるのがバッテリー上がりです。バッテリー上がりとは、バッテリーの過放電や劣化が原因でエンジンの始動に必要な電気が取り出せない状態のことです。エンジン始動には夏季で約90~120A、冬季で約150~190Aの大電流が必要なため、 バッテリーの充電量が約70%を下回ると、エンジンをかけることが難しくなります。

よく聞くのが室内灯を点けたままで駐車し、翌朝出勤する際にバッテリーが上がっているといようなこと。

また、バッテリーが弱っている時にしばらくハザードを点けて停車していたら、バッテリーが上がり、その後の配送が出来なくなってしまったり。私はブースターケーブルを車両に積んでいるので幾度となくドライバーさんのフォローに入った経験があります。

しかし、フォローに入るのもロードサービスを呼んで復旧させてもらうのも大変時間を要しますし、最悪の場合、バッテリーが復旧しない可能性もあります。

 

【予兆・症状】

  • ライトが暗い
  • エンジンがかかりにくい
  • アイドリングストップしない
  • パワーウィンドウの開閉が遅い

 

【対処法】

  • ロードサービスを呼ぶ
  • ブースターケーブルを使用しジャンピングスタート
  • ジャンプスターター(小型バッテリー)

 

整備費用:おおよそ5千円~3万円 ※アイドリングストップ機能が搭載されているか否かで大きく金額が異なる

部品寿命:おおよそ2年~3年

 

ジャンプスターターと呼ばれる小型バッテリーは救世主です。ジャンプスターターは、エンジンの始動に必要な電気を直接供給できます。ロードサービスを呼んだりブースターケーブルを使いジャンピングスタートしなくてもバッテリー上がりからの復旧が可能です。

安価なものであればカー用品店などで数千円程度で購入できるので、いざという時に備えておくのは良いかもしれません。

 

ロードサービスやジャンピングスタートなどでエンジンが始動できたからといっても安心はできません。バッテリー上がりからの復旧直後はバッテリー電圧が低いままなので、エンジンが停止してしまえば再びエンジンがかからない状態に陥ります。バッテリー上がりから復旧した後は、可能な限り電装品を使わずに30分から1時間ほど走行し、バッテリーが十分に充電できるまでエンジンを停止しないようにしましょう。寿命を超えているようなバッテリーであればエンジンを停めずにそのまま整備工場にピットインできればベストです!

 

ご紹介したベスト3以外にもさまざまな車両トラブルはあります。

スパークリングプラグの劣化やウォーターポンプの故障、スターターの故障など上げ出したら切がありません。

その他のトラブルについては番外編として別の機会にお伝えできればと思っています。

 

当社では取得しているISO39001基準に沿って日々の点検・整備を欠かさずおこなっています。

また、関わるドライバーさんにも日々の車両整備に対する注意喚起やトラブルを未然に防ぐよう声がけを行い、クライアントに迷惑をかけぬよう努めて参ります!