~プロドライバーの“装備”が冬の安全を守る~
11月も後半に入り、今年は例年より早くインフルエンザが流行し始めています。
基本的な感染対策はもちろん重要ですが、まず欠かせないのは、ウイルスに付け入る隙を与えない“体調を守る服装”です。
今回は、冬の入口でプロドライバーが実践している、体調管理と安全につながる冬の服装術をご紹介します。
目 次
■「冬の入口」は油断できない体温変化の季節
11月後半になると、朝晩は一気に冬の冷え込み。
しかし日中は日差しがあると少し暖かく、1日の寒暖差が読みにくい時期です。
配送ドライバーは、
・早朝の冷え切った空気
・日中の車内の暖かさ
・夕方の急激な冷え戻り
このすべてを1日のうちに経験します。
“寒暖差ストレス”は体調を崩すだけでなく、集中力・判断力の低下にも直結します。
だからこそ、この季節は「服装=安全装備」という考え方が大切です。
■ 現場ドライバーの声:「初冬は“着る順番”が勝負」
北商物流のドライバーからは、冬前ならではの声が上がっています。
「冬はインナーがすべてです。汗が冷えると風邪一直線なので、温かいのに蒸れにくいタイプを選びます。」
「防寒着は脱ぎ着しやすいものを。重ね着しても動きやすいようにしておかないと、荷下ろしで汗だく→その後一気に冷える、という悪循環になります。」
冬の入口では、“厚着しておけばいい”ではなく、
「寒→暖→寒」の流れをどう乗り切るかがポイントになります。

■ 11月後半から役立つ“冬入りアイテム”
秋より一段階ギアを上げた防寒準備が必要です。
多くのドライバーが実践しているアイテムはこちら:
◎ 発熱インナー(ヒート系)
外気に強く、汗冷えを防ぎつつ保温。
「寒暖差対応」では必須の基本装備。
◎ 軽量ダウン or 中綿ジャケット
厚手すぎず車内で邪魔にならないタイプが最適。
脱いで畳みやすいものを選ぶのがポイント。
◎ ネックウォーマー・薄手手袋
朝の冷え込みが特に厳しくなる11月後半には欠かせない。
◎ 替えのインナー
意外と忘れがち。汗をかいた後の体温低下を防ぐ最重要アイテム。
◎ 車内に“冬用常備セット”
・貼るカイロ
・タオル
・ちょっとした防寒シート
冬は「もしもの準備」が体調管理につながります。

■ 寒暖差による体調変化は“事故の芽”
・頭がぼんやりする
・身体が冷えて動きが鈍る
・筋肉が固くなり、荷扱いで痛めやすい
・イライラ感が増える
これらはすべて、交通事故・荷扱い事故のリスクを高めます。
特に冬は、
「気温差」+「忙しさ」+「乾燥」
が重なってコンディションが乱れやすい季節。
体調が崩れれば、
→ 運転操作のミス
→ 注意散漫
→ 判断の遅れ
につながります。
「自分の体調を守ること=安全を守ること」
これは冬こそ意識すべきポイントです。
■ 最後に
冬の入口は、“体の声”を服装で守る時期
制服や社内ルールを守りつつも、
“自分の体に合わせた柔軟な防寒判断”ができるのがプロドライバーです。
冬の始まりは気温が不安定で、体に負担がかかりやすい時期。
油断せず、着脱しやすい装備で体調と集中力を守りながら、安全に冬のスタートを切りましょう。