軽貨物ドライバーの求人に応募すると、中にはドライバーからの搾取を考えるブラックな企業に当たることがあります。
せっかく業界に夢や希望を抱いてドライバー転職しようと考える皆さんが、こうした悪い会社に引っかかり、志半ばで業界を去ることは、私たち北商物流は同業として黙っていられません。
しかし、軽貨物物流業界というのはまだまだ法整備が整っておらず、ずさんな運営体制で業務をおこなっている会社があるのも事実です。
前編記事では、そんなブラック企業がよくやっている会社としてのあり方について、具体例を踏まえながらご紹介しました。
【前編】軽貨物ドライバーのブラック企業を見破るためにこれだけは知っておいて欲しいこと
後半となる今回は、選考過程でブラック企業がドライバーにやりがちな3つの無茶な提示についてご紹介します。
もしも選考途中で「アレ?」と違和感を抱くようなことがあったら、それは要注意かもしれません。
目 次
罰金制度が細かく高額に設定されている
最初にご紹介するのは、「企業側に世間離れした言動や行為がないか」という点です。
「軽貨物業界の常識は、世間の非常識」
これは弊社社長がよく用いるフレーズですが、ブラック企業によくある慣習としてまかり通っているのが、「罰金制度が細かく高額である」という問題です。
もちろん、罰金制度があること自体は問題ではありません。しかし、ブラックな会社ほどそのルールが異常に厳しく、かつ高額である傾向があります。
<実際にあるひどい罰金事例>
・軽微なミスも含め、1回ごとに罰金を取る
・当日欠勤で高額(5万円~)な罰金設定があり、強制的に天引きされる
・業務委託契約解除告知が3ヶ月前厳守。万一3ヶ月を待たずして辞めると違約金が発生する
こうした厳しすぎる罰金や違約金制度は、往々にしてブラックな会社である傾向が高いといえます。
ちなみに北商物流でも、連続誤配や連絡の無い当欠に少額の罰金制度は設けています。しかし罰金の前にきちんとした指導期間を設けた上、一定期間で改善が見られたら罰金を全額返金するといった対応をしています。罰金制度は会社の儲けではなく、あくまでもサービス品質向上や意識改善のための制度であるように構築しています。
存在しない案件でドライバー募集をかけている
軽貨物ドライバーの案件にも、企業便配送やルート配送など人気の案件があります。当然空きが出にくく、空きが出てもすぐに代わりのドライバーが見つかります。
こうした案件には人が常に集まりやすいため、わざわざ求人募集を使って人を集める必要は本来ありません。
もちろん皆さんからすれば、この様な案件があればぜひ応募したいと思うはずです。
しかし一部ブラック企業は、こうした美味しい案件を実際は存在しないのに大々的に客寄せで掲載し、「カラ案件」によってドライバー募集をかけている悪質なケースがあります。
実際に求人に応募すると「ちょうどさっき別の人で決まっちゃって…」と言って、全く内容の違う、宅配や異様に安い案件を紹介されるなんてことはザラにあります。
またその企業にとって稼げる最高金額値を、あたかも未経験者でもすぐに達成可能と見えるように書き、実際はどう頑張ってもその金額が稼げないといった水増し表示をしている企業も多いです。
こうした悪質な企業を見抜くコツは、まずは現場見学可能かを確認することです。カラ案件の募集であれば、これで嘘はすぐに分かります。
また自社で請けている案件は他に何があるか、本当にそれは自社が元請けなのか、名の通ったメーカーの荷物をただ運んでいるだけで、実際の契約先は別の運送会社(つまりこの会社は下請け企業)というケースもざらにあります。
経験がないと、どうしても遠慮して相手の言葉を鵜呑みにしがちですが、きちんと企業の案件を把握し、嘘偽りがないかは確認しましょう。
面接の場で契約を迫られる
最後にご紹介するのは、目の前で即ドライバー契約を締結させようとする企業です。
ブラック企業の場合、面接の場にハンコを持参させ「今契約しないとこの案件は明日にはなくなってるよ!」と、半ば脅すように畳み掛ける企業があるといいます。
まず、北商物流ではこうした決断を迫るような対応は一切していません!
逆に家族に相談し、他社と比較検討してから後日ご連絡くださいと応募者には伝えています。
こうした「今決めないともう次はない」といったスタンスの企業は、大体が業務実態が違うか、隠し事をしているケースが多い様です。
なぜなら、じっくり後日考えたり人に相談したら、反対される様な事があるからこそ、今この場で契約を決断させようとしているのです。
過去聞いた悪徳な事例では、その場で契約を結ばされ、後で内容を確認したら辞める場合は3ヶ月告知が絶対であり、それが守れないなら罰金50万円天引きという企業がありました。
仕方なく3ヶ月前に退職の旨を伝えると、「ちょうど3ヶ月後にこの案件が始まるんだけど、待てない?」と甘い誘惑で引き伸ばそうとし、断ると態度が急変。そして睡眠時間もろくに確保出来ない、過酷な業務に残りの期間は異動させられたという話がありました。
こうしたドライバーにとって極端に不利な契約は結ぶべきではありませんし、きちんと事前に確認する時間を取るのが企業としての責任です。違和感を覚える契約内容を提示されたら、まずは契約は別の日にずらし、客観的な意見や比較検討を経て、お仕事をスタートさせてください。
今回はブラック企業によくある稼げない仕組みについて、当社と比較しながら細かく切り込んでいきました。
ここまで他社や業界について書けるのはなぜかというと、北商物流はそれだけクリーンで自信を持って嘘偽りの無い対応をしているという自負があるからです。
もし他社の面接に行く際「北商物流と比較検討している」と名前を出してもらっても構いません。それくらい私たちは企業のあり方に自信を持っています。
「軽貨物ドライバーはきつくて稼げないからもう辞めた…」
たまたま入った会社がブラック企業だったがために、心が折れて業界を去る人が一人でも減って欲しい。転職して良い会社に巡り合えたのなら、それがたとえ北商物流でなくても良いのです。
もっと細かい内容を知りたい方や北商物流の条件が気になった方は、ぜひ求人フォームからお問い合わせください。