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2022.10.7 軽貨物コラム

現役運転手が知らない大型トラックよりも軽貨物ドライバーが今は稼げる理由

 

ドライバーとして働くなら、軽貨物ドライバーよりも大型トラックドライバーの方が稼げる。今までこんなイメージを多くの人が抱いていました。しかし近年では、稼げるのは断然大型よりも軽貨物だと言われています。むしろ今後は、大型トラックに乗る人達はどんどん稼げなくなると言われています。なぜ今、大型トラックドライバーよりも軽貨ドライバーのほうが稼げるのか、その理由をご説明します。

 

2024年問題が大型トラックドライバーを襲う

大型トラックに乗る人たちがこれから稼げなくなる理由の1つは、2024年4月1日から始まる「時間外労働時間の上限規制」に関する改正です。これは「働き方改革関連法」によって定められたもので、改正後は大型トラックドライバーの時間外労働時間が、罰則付きで年間960時間に制限されます。

もともと大型トラックドライバーが稼ぐには、長時間残業をして遠方まで移動することで叶う側面がありました。しかし今後は長時間残業ができなくなるため、遠方への移動も難しくなります。

またこの上限規制に違反した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。こうした法改正によって、大型トラックドライバーは今後稼ぐことが難しい職種になると言われています。

 

【法改正後の大型トラックドライバーの残業時間上限規制を一部紹介】

・年間720時間以内

・月100時間未満(休日労働を含む)

・2〜6ヶ月平均で80時間以内(休日労働を含む)

・月45時間を超える月は6ヶ月まで

 

企業側が今物流コストを見直し始めている

こうしたドライバーの収入減を会社側がお給料面で補えるかといえば、それも難しい状況があります。なぜなら発注する企業側が物流コストの見直しを始めているからです。

昔の企業というのは、大型トラックに荷物をまとめて積み込み、トラック側が目的地にそれを納品して終わりという集約型で成り立っていました。しかし近年、荷物の種類が細かくセグメントされ、発送地点が多岐に渡る様になった為、大型トラックの荷台が埋まらないという問題が発生しています。。

そうなると、企業側としては大型トラックではなくよりコンパクトでフレキシブルな軽貨物に運んでもらった方が、金銭的にも時間的にもベストという判断になります。

実際北商物流では、ある大手小売企業の試作品などを輸送する社内便の受託を近年おこなっています。この仕事は北商物流が請け負う前は、4tトラックで運搬していたといいます。企業側が年間ベースで物流コストを見直した結果、「そんなに大きなトラックで毎日運ぶ必要がない」という結論になった結果、軽貨物への切り替えとなった良い実例です。

更にSDGsへの取り組みで二酸化炭素の排出量の削減に向けて、より一層各企業が取り組む事も、軽貨物業界にとっては大きな追い風になります。

時代の流れがどこにでもあるように、物流は正に今、流れが大きく変わる過渡期にあるのです。

 

大型トラックから軽貨物に転職して成功する人3つの違い

ここまでお読みいただければ、これからドライバーとして働くのであれば、大型トラックよりも軽貨物のほうがチャンスは沢山あることがご理解いただけると思います。

とはいえ、大型トラックのドライバーから軽貨物ドライバーへ転職した方の中でも、成功して稼ぐ人とそうでない人がいます。その違いは、大きく以下3つの点にあります。

 

大型のプライドを捨てられる人

「大型トラックの方が軽貨物ドライバーなんかより偉い」これは物流業界で長く言われていた暗黙の了解です。実際大型トラックから軽貨物ドライバーへ転職した方の中にも、軽貨物を下に見ている方は一定数います。

しかし先ほどもご紹介したように、大型トラックが偉いなんてことはありません。むしろ今は、大型トラックよりも軽貨物ドライバーの方が稼いでいる方が多いのが現状です。

こうした現実を受け入れ、きちんとイチから学ぶ姿勢を持って望む人は必ず稼げるようになります。

 

細やかさを身につけられる人

大型トラックと軽貨物の仕事で大きく異なることの1つに、積み下ろしの量があります。軽貨物ドライバーの積み下ろし回数は、数十回から多ければ100回以上になるのは当たり前です。しかし大型トラックに長年乗っている方は、単発下ろしに慣れているので、こうした細かな業務に耐えられないないことが多いです。

また軽貨物車両というのは、走行していると大型トラックに煽られることがあります。今までどちらかと言えば煽っていた立場から煽られる立場になることがある。それを理解し耐える力も大切になります。

 

新たに学ぶ意欲を持っている人

大型トラックドライバーと軽貨物ドライバー、同じドライバーなら覚えることもそうないと思われがちですが、求められるスキルはかなり異なります。

例えば道の知識についてです。大型トラックが大通りしか知らない一方で、軽貨物は宅配をするなら抜け道や住宅街の地理にも詳しくないといけません。

荷物の扱い方や身だしなみもより一層注意が必要となります。

配送伝票は配達毎に端末処理が必要です。後でまとめて打ち込めばいいという雑な対応は今の時代許されません。また、業務によってですが、電子マネーでの集金やポイント加算の作業もあります。

こうした新しい知識や変化をちゃんと吸収していこうという姿勢があるかないかで、仕事として継続出来るか否かが変わってきます。

 

大型トラックドライバーよりもこれからは軽貨物ドライバーが稼げる理由が、具体的に理解できたでしょうか。もし疑問があったり、軽貨物ドライバーで頑張りたいと考えた方は、ぜひ北商物流にお問い合わせください。

皆さんの稼ぎたいという意欲と新たなドライバーとしてのキャリアを、北商物流は全力で応援します。

 

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