ブログblog

2024.8.26 社員ブログ

当社の『宅ハラ』への取り組み

 

軽貨物業界の宅配業務においてもカスハラ(カスタマーハラスメント)が大きな問題になっていることを知っていますか?

 

以下は、私たち宅配業者が実際に受けたハラスメントの経験です。

実例1 時間指定と謝罪の強要

私たち宅配ドライバーは「もっとちゃんと謝罪しろ!」「責任者を呼べ!」「遅すぎる!」などの暴言や謝罪の強要、無茶な要求をされる事があります。

配送時の一般的な時間指定枠は2時間から3時間が多いのですが、お客様の中には待つことが出来ず、時間指定枠内で更に細かく時間指定をする方がいます。

当社でも可能な限り対応していますが、お客様が要望した指定時間に来ないと酷い言葉を浴びせられることが何度もありました。

 

 

実例2 敷地内での配送方法の強要

受取方法を細かく指示され強要されることがあります。

同じお客様に複数回届けていると、商品置き場や受け渡し方法を細かく指定される事があり、度を越えた要求を強要するとハラスメントになります。

 

 

A宅クレーム事案

「飲料の置き方は取りやすいように玄関の扉左側すぐそばに縦・横・縦で置くよう毎回お願いしている。以前のドライバーはずっとそれで対応していたのになぜ共有されていないのか。責任者に謝罪に来させろ!」

 

B宅クレーム事案

事前の共有事項〈玄関から入って左側のケースの中に印鑑、冷蔵品は冷蔵庫の前に置く、日用品はトイレ前のスペース、飲料はキッチン前のルール、代引きは室内のテーブルの上に用意〉が正しく出来ておらず、ドライバ―が現地で怒鳴声を上げられた。「やり方が違うじゃねーか!クレームいれるぞ!」など威圧的な言葉を言われた後、実際にクライアントにクレームが入りました。

 

 

 

 

お客様からの心無い言葉はドライバーの心を深く傷つけ、業務を辞める選択をする人もいます。

当社ではこういった事案を少しでも減らすべく、宅配業者に対するハラスメント対策を進めるとともに、SNSなどを通じて「軽貨物にもうちょい、優しくしてください」というドライバーを守る為の啓蒙活動をしています。

 

また現在2024年問題の影響もあり、軽貨物業界は深刻な人手不足に陥っています。宅配ドライバーの労働環境改善は必然であり、運送業という職業の社会的地位の向上も一つの課題です。

 

 

私たちはこの啓蒙活動を通じて、軽貨物業界で働くドライバーさんの環境改善に少しでも寄与し、貢献していきたいと考えております。