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2025.12.18 軽貨物コラム

軽貨物ドライバーが「きつい」と言われる理由とは?続けやすくするコツも紹介

 

軽貨物ドライバーの仕事は、自由度が高く自分のペースで働ける一方で、体力面の負担や長時間稼働、収入の波など「きつい」と感じる場面も少なくありません。とくに未経験者は、実際の働き方や現場の大変さをイメージしづらく、不安を抱えたまま始めてしまうケースもあります。

 

しかし、軽貨物配送のきつさの多くは、案件選びやスケジュール管理、働き方の工夫によって改善できるものです。自分に合った案件やエリアを選ぶことで負担を抑え、無理なく続けられる仕事です。

 

今回は、仕事内容から「きつい」と言われる理由、その対処法や挫折しやすい人の特徴まで、実態を踏まえて詳しく解説します。

 

慎重に荷積みをするドライバー 軽貨物ドライバーが「きつい」と言われる理由とは?続けやすくするコツも紹介

 

 

軽貨物配送の北商物流

北商物流株式会社は、2011年に東京都北区に代表取締役社長・瀬戸口敦が創業しました。社長の瀬戸口は業界団体の軽貨物ロジスティクス協会理事長も務め、常に業界のイノベーションと品質向上を牽引。ガイアの夜明けやNHK、新聞各紙にも取り上げられ、メディアから注目されています。ネットスーパーや企業配送、ルート配送、3PLなど幅広い軽貨物業務を展開し、稼働台数は1日150台超の規模で安定運営中です。

 

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軽貨物ドライバーの代表的な仕事内容と一日の流れ

軽貨物ドライバーに多い働き方は、業務を委託される個人事業主です。企業や配送会社と業務委託契約を結び、荷物を運びます。

 

主な仕事内容は、宅配、企業配、スポット便などで、小型荷物が中心となります。案件によって担当エリアや配達数、求められる動き方が大きく異なるのが特徴です。

 

業務委託のため勤務時間に縛りはなく、稼働日や案件を自由に調整できます。車両は黒ナンバーが必要で、リース、レンタル、持ち込みなど複数の選択肢があります。自分の働き方や生活スタイルに合わせて導入方法を選びやすい点も魅力です。

 

軽貨物ドライバーの代表的な一日の流れ

朝の積み込みから始まり、午前の配達、昼休憩、午後の配送と続きます。荷量によっては再配達や追加配送が発生することもあり、最後に帰庫して不在荷物の処理や翌日の準備を行うのが一般的です。

 

配送スタイルには、決まった道順で走る「ルート配」や、担当エリアを広くカバーする「エリア配」があります。荷物は軽自動車に入るサイズなので、比較的軽いものが多いものの、階段物件の多い地域では運搬回数が増えるなど、地域によって負担の差もあります。日収は荷量や稼働量に左右されるため、案件選びが安定稼働のポイントになります。

参考:【2025年版】軽貨物ドライバーの独立開業ガイド|費用・準備・注意点を解説|北商物流

 

軽貨物ドライバー、配送の仕事がきついと言われる理由

  • 体力面のきつさ
  • 長時間稼働になりやすい
  • 収入の不安定さ
  • 単価が低く稼ぎにくいケースがある
  • 道に慣れるまでのストレス
  • クレーム・時間指定のプレッシャー
  • 天候による負荷
  • 車両トラブルのリスク

 

軽貨物ドライバーの仕事が「きつい」と言われる理由として、まず挙げられるのが体力面の負担です。荷物は小さなものが中心ですが、中にはペットボトル飲料など、重いものもあります。また、持ち運びの回数が多い日は体力消耗が大きくなります。

階段物件が続くエリアを担当すると、1日の終わりには足腰への負担を強く感じることもあります。夏場の配送は高温下での作業となり、熱中症対策が欠かせません。

 

次に、荷量が増える繁忙期には稼働時間が長くなり、朝から夕方まで休憩が取りにくい日もあります。案件による単価差が大きく、荷量に応じて日収が左右されるため、収入が安定しにくい点も精神的な負担につながります。単価の低い案件を選び続けてしまうと、時間と労力に対して収益が見合わないケースも起こります。

 

また、配送エリアに慣れるまでのストレスも見逃せません。道を覚えるまで時間がかかり、駐車場所の確保にも気を使う必要があります。不在による再配達や時間指定のプレッシャーは、経験を積むまで緊張が続くポイントです。

 

加えて、雨・雪・猛暑など天候の影響を強く受け、作業のしやすさが大きく左右されます。車両トラブルが発生した際の修理費は自己負担になるため、金銭面でも不安の種になります。

 

ただし、これらのきつい理由は、案件の選び方や稼働量の調整によって改善できる場合も多くあります。事前に負担の要因を把握しておくことで、自分に合った働き方を選びやすくなります。

参考:軽貨物 車両リースは「やめとけ」と言われるのはなぜ?独立前に知っておきたいトラブルと回避策|北商物流

 

配送の仕事がきついと感じたときの対処法

  • スケジュール管理を見直す
  • 無理のない案件を選ぶ・稼働日を調整する
  • 休憩の取り方を見直す・体調管理を怠らない(食事、水分、睡眠)
  • 単価交渉をする・案件変更を検討する
  • 得意な案件へ切り替える
  • 積み込みや仕分け方法を工夫する
  • ナビ・地図アプリを最適化する
  • モチベーション管理(目標設定・収入管理)
  • 稼働量を調整する

 

軽貨物ドライバーの仕事は、工夫次第で負担を大幅に軽減できます。とくに効果が大きいのが、スケジュール管理の見直しです。荷量の多い案件を連続で受けると長時間稼働になりやすいため、稼働日や案件の組み合わせを調整することが重要です。繁忙期は意図的に稼働を分散することで、体力消耗を抑えられます。

 

また、体調管理は仕事のパフォーマンスに直結します。水分補給や食事のタイミングを意識するだけで疲れ方が変わり、こまめな休憩が長時間の配送において大きな助けになります。暑い季節や階段物件の多いエリアでは、負担を予測した休憩計画も効果的です。

 

昼食をとるドライバー 軽貨物ドライバーが「きつい」と言われる理由とは?続けやすくするコツも紹介

 

単価の低い案件が負担の原因になっている場合は、単価交渉や案件変更を検討するのも重要な選択肢です。宅配が苦手な人はルート配送に切り替えるなど、自分の得意分野に合わせることでストレスも減ります。積み込み作業の工夫やナビアプリの使い方を最適化することで、日々の作業効率が向上し精神的な余裕も生まれます。

 

それでも負担が大きく感じる場合は、思い切って稼働日数を減らす、スポット便や企業配送など別の働き方に切り替えるといった選択肢もあります。軽貨物の働き方は幅広いため、自分が続けやすいスタイルを見つけることが何より大切です。

 

軽貨物ドライバーで挫折する人の特徴

  • 時間管理が苦手
  • 体力面の不安が大きい
  • 荷物が多いとメンタルが折れやすい
  • 道に慣れるまで粘れない
  • クレーム対応が苦手
  • 自己管理ができない(収入・経費・確定申告など)
  • 案件選びを間違えてしまう
  • 休みを取らず働き過ぎる

 

軽貨物ドライバーの仕事は個人事業主として動く場面が多いため、自己管理が得意な人ほど続けやすい傾向があります。反対に「挫折しやすい」と言われる特徴にはいくつか共通点があります。まず大きいのは、時間管理が苦手なタイプです。納品時間に遅れてしまう、再配達が重なるといった状況が続くと精神的な負担が増え、仕事への自信を失いやすくなります。

 

また体力面の不安が大きい場合も、階段物件や夏場の配送で大きな負荷がかかるため、継続が難しくなることがあります。荷物が多い日や繁忙期にメンタル面で折れてしまうタイプも、挫折のきっかけになりやすいポイントです。さらに、エリアに慣れる前に「道が覚えられない」「駐車が難しい」という理由で辞めてしまうケースも見られます。

 

クレーム対応やコミュニケーションに苦手意識が強い人も注意が必要です。時間指定や不在対応など、一定のやり取りが避けられないため、気疲れしやすくなります。加えて、個人事業主としての自己管理(確定申告、経費管理、収入管理)が苦手な場合、仕事そのものより事務的な負担がストレスにつながることもあります。

 

案件選びを誤り、低単価案件を続けてしまうと「頑張っているのに稼げない」という状況に陥りやすく、これも挫折の大きな原因になります。逆に依頼主や配送会社から見て「お願いしたい」と思われる人は、責任感や時間管理が安定している人です。長く続けるためには、自分の弱点を把握し、働き方を調整する意識が欠かせません。


参考:軽貨物ドライバーの税金と経費の基本|確定申告やインボイス対応まで詳しく紹介|北商物流

 

北商物流社内のリアルな声はこちらの記事をご参照ください。

 

参考:軽貨物ドライバーはきつくて長時間労働?業界転職者のよくある不安をぶっちゃけ回答|北商物流

 

軽貨物ドライバーの仕事は工夫次第で続けやすくなる

軽貨物ドライバーの仕事には体力的な負担や長時間稼働、収入の波など大変な面もありますが、多くは働き方によって改善できる点です。特に、案件選びや稼働量の調整、スケジュール管理を工夫することで、仕事の負担は大きく変わります。自分に合った案件を選ぶことで無理のない働き方をつくりやすくなり、長く続けるための土台にもなります。

 

また、体調管理や積み込み方法の工夫、ナビアプリの使い分けなど、日々の作業を効率化する小さな工夫も継続しやすさにつながります。苦手な業務がある場合は、宅配・ルート配送・スポット便など別の働き方に切り替えることで負担を減らすことができます。

 

軽貨物配送は「自由度が高い働き方」である一方で、人によって続けやすさが大きく変わる仕事です。重要なのは、きつさの原因を理解したうえで自分に合うスタイルを選ぶことです。工夫を重ねることで、安定して働き続けられる環境をつくることができます。

 

北商物流では、ドライバーさんから丁寧にヒアリングし、その人に合った案件をお願いするようにしてます。また、個人事業主として働くのが初めての方には特に手厚くサポートをしています。飲食業や営業職など、さまざまな業種からチャレンジしている先輩がたくさんいます。興味のある方は、ぜひ採用サイトもご覧ください。

 

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監修:瀬戸口 敦

北商物流株式会社 代表取締役

軽貨物ロジスティクス協会理事長

編集・執筆:酒井安澄