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2024.6.19 委託ドライバーインタビュー 軽貨物コラム

軽貨物配送 未経験からの挑戦 働き方のリアル【北商物流ドライバー 村上善遼】

軽貨物業界の地位向上やドライバーの働き方改革を目指す北商物流の取り組みをお届けしてきたこちらのコラム。今回は、軽貨物業界への転職を検討中の人、軽貨物ドライバーの仕事に興味を持っている人に向けて、働き方のリアルを伝えるべく、北商物流の業務委託ドライバー・村上さんにお話を伺いました。

「ハードでブラックな労働環境」「キツいわりに稼げない」「安定して長く働き続けるのは難しそう」といったイメージが先行する軽貨物業界。村上さんに、ドライバーの仕事を選んだ理由、北商物流との契約に至ったいきさつ、そして日々のやりがいについてお聞きしました。

執筆・編集:鹿倉安澄

初めての軽貨物業界 軽貨物配送ドライバーへの転職

 

村上さんは現在、高付加価値案件の配送を中心に担当しています。『ガイアの夜明け』瀬戸口社長の出演回では、村上さんの丁寧な仕事ぶりが紹介されました。
実は異業種からの転職で、ドライバー初挑戦だったと言います。

軽貨物配送 未経験からの挑戦 働き方のリアル【ドライバー 村上善遼】

前職はIT企業の営業職だった村上さん。どのようにして軽貨物ドライバーの道に進んだのでしょうか?

 

村上「IT系の高額サービスの営業職で疲弊していたので、地道にコツコツを積み上げていく仕事をしたいと考えていました。その他に、自分で働き方を選べるという点で、個人事業主としての働き方を希望していました。
その2つの軸で考えたときに、軽貨物ドライバーの仕事に行き当たりました」

 

村上さんには当初、軽貨物業界にネガティブなイメージもあったそうです。右も左もわからない状態ですから、失敗への不安もありました。だからこそ、働きやすい企業と契約すべく、慎重に検討したと言います。

 

北商物流と出会ったきっかけから採用まで

 

村上「転職活動では、企業のWebサイトから意識的に情報を集めていました。前職で垣間見た物流・軽貨物業界の状況を思い浮かべると、Webサイトで求職者に向けて、リアルな情報発信を積極的に行い、働き方や社内の雰囲気の伝達に力を入れる企業は、きっとスタッフを大切にする、働きやすい社風だろうと考えました。

また、どこかで見たことあるような、端正な顔立ちのモデルさんのフリー素材が並ぶWebサイトには、リアリティを感じないなと思っていたんです。

 

その点、北商物流は瀬戸口社長のメディアへの露出も多く、社員や業務委託のドライバーが顔写真と名前を出してWebサイトやYouTube動画に登場していました。北商物流が求職者に対してのリアルな情報提供に非常に力を入れていること、ドライバーを丁寧にフォローして良い関係を築いていることが伝わってきました。

北商物流で働くようになってからも、会社のブログや、社長のX(Twitter)をチェックし、常に仕事に対する向き合い方や、方針を理解するようにしています」

配送に向かう村上さんー軽貨物配送 未経験からの挑戦 働き方のリアル【ドライバー 村上善遼】

安心して働ける企業を見つけるまで何社でも受けるつもりだったが、1社目で理想に近い企業に出会えてラッキーだった、と話す村上さん。
業界未経験での応募。それでも、自ら考えた「企業選びの軸」をしっかりと持つ姿勢が面接でも伝わったのでしょう。北商物流と契約を結ぶ運びになりました。

 

高付加価値につながる配送の工夫は「未経験」から生まれた

 

北商物流での最初の仕事は、有機野菜の宅配「ビオ・マルシェ」の配送だったそうです。

 

村上「ドライバー未経験の私をどの業務に配置するか、頭を悩ませて考えていただいたと思います。偶然や運も重なり、チャンスをもらったのがビオ・マルシェさんのお仕事でした」

 

『ガイアの夜明け』では、お客様ごとに不在時の対応を分ける・玄関に膝をついて荷物を渡す、といった村上さんの丁寧な配送ぶりが「運ぶ」以上の価値につながり、高付加価値案件の獲得を実現している、と紹介されました。

 

村上「実は“丁寧な接客”に、具体的な指示があったわけではありません。最初は自己判断せずに、ちょっとしたこともお客様へ確認するよう徹底しました。
1つずつ手渡しを希望する人もいれば、玄関先に並べて置いて、と希望する人もいます。だから、お客様をよく見て、ここに置いてもよろしいですか?と確認してからお渡しするようにしました。

 

扱う商品の性質から考えると、お客様とのコミュニケーションを欠かさず、小さな確認を怠らない姿勢が求められているのでは、と自分なりの工夫でした。
それに、ドライバー未経験の私はベテランドライバーのようにはスピーディーに配れません。だからその分、せめて丁寧にやろう、と思いました」

 

小さな気遣いはほんの数秒のこと、と村上さんは言います。でも、1日に100個もの荷物をさばくこともある軽貨物配送のドライバーにとっては、その数秒すらも惜しいもの。ひとつずつ丁寧に渡す、1件ずつ確認して届ける、一見「あたりまえ」に見えるやり方も、業界未経験だったからこそ、重要視できたのかもしれません。

 

軽貨物ドライバーという働き方

 

個人事業主として働くケースが圧倒的に多い、軽貨物配送のドライバー。その働き方は、どんな企業と契約するか、どういった案件を担当するかによって、大きく異なります。
村上さんの1日の流れを教えてもらいました。

 

村上「私は早朝4時台に自宅を出発します。午前中はビオ・マルシェさんの配送業務が基本です。その後は、日によってネットスーパーの配送に入ります」

 

拘束時間は雇用されて働く人に比べると長い日があっても、村上さんは「今の自分にとっては理想的な働き方」と語ります。

 

村上「週に何度か、15時台に仕事を終わらせ、子どもと一緒に過ごしています。雇用されているわけではないので案件と案件の合間は自分の時間。音楽を聞いたり、家族と電話したりと、自由に過ごせるのもこの仕事の魅力ですね」

長男を抱き上げるドライバー村上さんー放送後記『ガイアの夜明け』運賃適正化・高単価案件でドライバーを“家族に誇れる仕事”に!北商物流 瀬戸口敦 出演回

小さな「嬉しい」が重なり、気づけば「今日も良い1日」に

 

村上さんにとって、ドライバーの仕事は「やりがいがあって、ストレスはとても少ない」のだそうです。

 

村上「ありがとう、と言ってもらえるのがシンプルに嬉しいですね。

 

ビオ・マルシェさんの場合はある程度、決まったお客様のお宅を訪問するので、私のことを覚えていてくださる方が増えてきました。名前で呼んでくださると更に嬉しくなります。
何気ない会話から育児の相談まで、ほんの数分ですが毎週お会いするなかで、いろんな話をします。「今日、誰かと話すのは村上さんが最初」と、自分の訪問を喜んでくださっているのだと知ることも。お客様との会話に和まされ、私の方も感謝しています。

そんな小さな「嬉しい」が重なって、気がつけば、今日も良い1日だったなという気持ちで終えられるこの仕事にやりがいを感じています」

オフィスの村上さんー軽貨物配送 未経験からの挑戦 働き方のリアル【ドライバー 村上善遼】

自由度が高い反面、全責任が自分の肩に

 

一方、配送ルートで起こったトラブルは基本的にドライバーの責任。個人事業主であるドライバーは大きなリスクとプレッシャーも抱えています。村上さんにも、こんなピンチがあったそうです。

 

村上「首都圏では珍しく、3月に雪の予報が出ていた日のことです。北商物流からは事前にドライバーへ、積雪への注意喚起と、対策を行っているかのチェックがありました。しかし、私は前日の夜遅くに車両の入れ替えがあり、スタッドレスタイヤへの交換ができないままに当日の朝を迎えてしまいました。
「ノーマルタイヤにゴムチェーンを装着する」との話になりましたが、チェーンを購入しようにも周囲には早朝営業しているガソリンスタンドはありません。事前に用意をしていなかったのは私のミスでした。

 

配送時間が迫る中、焦りつつも荷積み作業をしていると瀬戸口 勇専務がゴムチェーンを持っていきなり現れて、驚きました。チェーンを装着したことのない私に代わって、後輪に装着まで…。朝4時台の出来事でした。

 

事故を未然に防ぐ北商物流の対応には脱帽でしたし、常にお客様とドライバーを気にかける姿勢に、心から感謝しました。ドライバーへのフォロー体制を掲げる企業はありますが、北商物流は本気なのだ、自分もその一員として職務を全うしなくては、と気が引き締まりました」

 

ドライバーの働き方は、どんな会社と出会えるかで決まる

 

大量の荷物を運ぶイメージのある軽貨物ドライバーですが、業務委託契約の内容によって、働き方は大きく異なります。
かつての村上さんのように、未経験で異業種から軽貨物ドライバーへの参入を考える人は、どんなことに気をつけるべきでしょうか。

 

村上「できるだけ一次請けの会社と契約することが大切だと思います。そうすれば自分が二次請けになれるので、単価が上がります。

また、一社だけの契約に絞れば、複数の企業と契約するよりも、案件間での融通が効かせやすくなります。私が契約しているのは北商物流だけなので、私の抱える案件の全体像は北商物流も把握しています。各案件の管理はもちろん自己責任ですが、案件の1つでトラブルが起きてイレギュラーな対応を迫られる際にも、他の案件との調整や、フォローにも入ってもらいやすい状態です」

箱を運ぶ村上さんー軽貨物配送 未経験からの挑戦 働き方のリアル【ドライバー 村上善遼】

村上「普通運転免許さえあれば挑戦できる軽貨物ドライバーは、参入へのハードルが低いからこそ、痛い目を見る人も多いのではないでしょうか。安心して安定的に働くには、良い会社と契約することが必須だと感じます。

ドライバー職は、自己管理能力のある人なら、未経験でも活躍できる可能性があるし、接客や営業の経験が大きな武器になることもあります。軽貨物業界を選び、北商物流と契約を結んだことは私にとって大きなプラスでした。

 

軽貨物業界にいるけれどこのままでいいのかと悩んでいる人、異業種から軽貨物ドライバーへの転職を考えている人は、たくさんの会社を見ることをおすすめします。よい縁に巡り会い、この仕事を楽しんで前向きに続けるドライバーさんが増えるといいなと思っています」

村上さんと瀬戸口社長ー放送後記『ガイアの夜明け』運賃適正化・高単価案件でドライバーを“家族に誇れる仕事”に!北商物流 瀬戸口敦 出演回

左:北商物流社長 瀬戸口敦 右:ドライバー村上善遼

 

ドライバー採用担当より(北商物流 専務 瀬戸口勇)

 

ドライバー採用面接での村上さんの印象は「ポジティブでやる気に溢れている方」でした。

採用時の決め手は、軽貨物業界で働く大変さを知っていながら、未経験で飛び込んできたところです。村上さんは前職の営業先であった運送業界の社長や責任者と話す機会が多かったそうで、業界の厳しさ、実情をわかっての応募でした。
加えて、求人情報だけではなくWebサイトの内容をよく読み込んでいたこともプラス要素でした。よく考え、手を動かし、自分に合った会社を探したと知り、好感を持ちました。
また、北商物流のブログやSNSなどもきちんと読んでいて、仕事への意欲を感じました。採用後、期待を大きく上回る能力を発揮してくれたのは、嬉しい誤算でした。

当社では前職でのご経験やご希望を聞いたうえで、相性の良い案件をお願いしています。未経験でもやる気次第で積極的に採用しています。興味を持ってくださったドライバーさん、一緒に働きませんか?ご応募をお待ちしています。

 

北商物流株式会社 採用サイト
https://hokushow.com/recruit/

 

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